「援助交際」言葉のマジック

女子高生が「援助交際」している。という一文を聞いて、なんとなくいけないこととは分かっても、援助交際の相手に思いを馳せることは少ないのではないでしょうか。援助交際をするためには、「交際」相手が必要なわけでそれは大人の男性です。大人の男性が未成年を買春している、と言わずに「援助交際」ということで、犯罪行為をやんわりとした表現にしているように思えてなりません。

大人と未成年の違法行為の場合、より経験や年齢を重ねている大人の側に多くの責任を問われるのは当然だと思います。しかし、援助や交際といったあたかも相手を助けたり、対等なような表現をすることで、そういった行為を本来止めなければならない立場にいるはずの大人の責任をぼかしてしまっているように感じられます。